製品評価ランキングアンケートでは、化粧品や健康食品の配合成分に関して、信頼度や品質の評価を調査モニターに問うことがあります。
このとき、
A:消費者の認知度が比較的高い成分(例:「コラーゲン」など)
B:消費者の認知度が比較的低い成分(例:「ロダンテノンB」など)
では、Aの方が高く評価されやすいという明確な傾向がみられます。
興味深いのは、Bの成分に「特許取得」や「日本初/世界初」、「原料の価格が非常に高い」など、さまざまな付加価値がついた場合でもAの成分の方が高く評価されがち、という点です。
見聞きする機会の多い成分名に対しては、たとえ科学的根拠がよくわからないとしても、消費者の中で「ザイアンス効果」(単純接触効果。特定の人や物を何度も見たり聞いたりするうちに、次第によい感情を覚えるようになる効果)が起こっているようなのです。
肝いりで配合した新成分の評価が低くなりがちなことに対して、お客様がガッカリなさることもあるのですが…。
その評価はあくまで「見聞きしたことがあってなんとなく安心」というふんわりとした心理によるものなので、アンケートでは認知度に左右されない形で適切に製品コンセプトを呈示することが重要です。